「ボードゲームのインストがうまくできない」
「ボドゲの説明をしているのに伝わっている気がしない」
「ボードゲームの説明をして相手に興味を持ってほしい」
こういった、悩みについてどうすればボードゲームについて分かりやすく説明できるのかをまとめていきます。
今回は、「ポケモンごいた」を例にまとめてみます。
この記事は、私が「説明や伝え方の技術」「分かりやすい表現や教え方」の書籍を読んで、その内容についての復習や、まとめのために書いたメモです。
ボードゲームの説明とボードゲームのインストは目的が違う
まずはじめに、インストとはインストラクションの略です。インストラクションとは、ボードゲームのルール説明を意味します。
ボードゲームの説明とボードゲームのインストは別物。
同じ意味として話をしたり、同じ意味合いとして扱われることが多いですが、以下の目的のためということにします。
今回は、「ポケモンごいた」を例にボードゲームの説明のテクニックについてまとめていきます。
「なんだ?」で興味を持ってもらう
新しく発売する商品について、なにより興味を持ってもらう必要があります。

ポケモン自体が認知度があるので、告知を出すだけで興味を持ってもらえるのは、非常に強力な強みとなっています。
ただ画像を出すだけではなく、「newボードゲーム」と「石川県の画像」この2つでボードゲームで遊んでいる人にとっては、「ごいた」ではないかと予想できる人も少なくありません。
「もしかして、ごいた?」等ポストすることで、話題が広がっていくようになっています。
専門用語を使わない

「ごいた」は、「攻め」と「受け」を繰り返し得点を競うゲームです。
この【「攻め」と「受け」】は、ごいた特有の専門用語でもあります。
Youtubeの動画では、一番最初の説明が「好きな札で攻撃(Attack)、同じ札で守る(Defense)ことができる」と言っています。
「好きな札で攻め、同じ札で受けることができる」で良いのにわざわざ言い換えています。これは一般的な用語に置き換えて分かりやすい説明にしたのではないかと思います。
プレイマットには「攻め」「受け」と書いており、最初に音声と文字(英字)で説明を入れたからなのか、次からは「受けて攻めてを繰り返し」というナレーションになっています。
別に、「守って攻撃してを繰り返し」でも良いのに言い換えたんだなと。
専門用語を使うのであれば、何を意味するのかを事前に分かってもらう必要があるため、最初は専門用語を使わずに言ったのかと勝手な予想です。
情報のサイズ制限を守る、場合によっては詳細を捨てる
人間は脳科学的には、7つのことしか短期的に暗記できません。
伝えたいことを何もかも詰め込んでも、覚えきれないため伝えたい内容を絞り、情報のサイズ制限を守る必要があります。
Youtubeの動画を見て、「ごいた」の説明で印象に残ったのは以下内容でした。
プレイ人数、チーム戦、概要、勝利条件と説明をしてくれています。
プレイ時間については一切説明がありません。何なら「5し」や香は王では受けれないことも説明していません。
「ごいた」の魅力を伝えるためと、1分30秒以内に収めるためには不要な情報で省かれたとういことでしょう。
ポケモンごいたのホームページでは、もう少しルールを詳しく説明しています。王の取扱いについては説明がありますが、「5し」、「6し」などの説明はそこでもされていません。最後に残った札が同じ場合得点2倍の説明もありません。

なぜこのような並べ方にしているのか、どうやって配るのかについても説明がないですね。
ボードゲームのインストをするのではなく、興味を持ってもらうために説明をする、なので一番伝えたい内容は何かを絞り、必要な情報量に制限を守って伝えるということが大切です。
興味を持ってもらう、ボードゲームの説明の段階では攻略情報やコツなどは不要!
印象付ける強力なフレーズ
説明とは話がそれますが、強力なキャッチコピーについて。
「伝え方が9割」という書籍で、キャッチコピーの作り方にはルールがあると解説されています。
その中のひとつ「リピート法」
伝えたい言葉をくり返すという手法です。
人の耳に残るキャッチコピー、フレーズは同じ言葉をくり返しているというのがあります。
「ごいた」の動画でも音楽がずっと流れていましたね。
「ごーいたごいた、ポケモンごいた♪ごーいたごいた、ポケモンごいた♪」
「”ごーいたごいた、ポケモンごいた♪ごーいたごいた、ポケモンごいた♪”」
「ごいたごいたごいたごいたごいたごいたポケモンごいた」
「ごーいたごいた、ポケモンごいた♪うーーーーーー、ポケモンごいた♪ごーいたごいた!」
「みんなでごいた!」
どうですか?もう、脳裏に「ごいた」が定着したのではないですか?
まとめ
・「なんだ?」といった、分かる人には分かるような内容で拡散を狙う
・専門用語を使わずに一般的な言葉に置き換える
・伝えたいことがたくさんあっても情報量を絞り、思い切って捨てる情報も必要
・脳科学的には短期記憶は7つのことしか覚えられない
・同じ言葉のリピートは印象付きやすい



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