ボードゲームのジャンルには、いろいろありますよね。トリックテイキング(通称トリテ)もボードゲームの様々なジャンルのその1つ。
ボードゲームの面白さって何だろうか?それぞれジャンル独特の面白さがあると思います。
トリテは根強い人気を誇るジャンルですが、その一方で「ちょっと苦手・・・」という声も少なくありません。

私もそのひとりです。
なぜトリックテイキングはこれほど面白いといわれるのか、そしてなぜ敬遠されることがあるのか。両方の側面からトリテの魅力について考察してみます。
筆者のトリックテイキング歴とこの記事について

そもそも、私はトリテがそこまで好きではないです。
理由としては、初めて遊んだトリテがつまらなかったから。何のトリテかは忘れました(たぶん5本のキュウリ)が、何もせずに終わって負けたのだけはハッキリ覚えています。
手札が配られて、「ルールに沿ってカードは選んでくださいね。」とのことでカードを選ぶと、選択肢が1つしかない。それが続いて(厳密には1度だけ2択があった)、気が付いたらビリが決まってゲーム終了。
それから、トリテと言われると「ちょっと・・」と敬遠していましたが、それでも様々なトリテを遊んできて面白いと思えるようになってきました。いろいろなトリテを遊ぶ中で好きなタイプが見えてきた感じです。
面白いと魅力は似てるようで別なものだと思っています。トリックテイキングの何が面白いのか、また魅力についてまとめていきたいと思いました。
SNSでも様々な参考になる意見多数
Xでトリックテイキングについてポストしてみたところ、様々なコメントをいただきました。
気になる方は、ぜひポスト内容も見てみてください。
トリックテイキングの面白さは何か?
まずはプレイ中に感じる、トリックテイキングならではの面白さや快感について。
手札から勝ち筋を考えて実行する快感が面白い

トリテの基本的な面白さは、配られた手札の中でいかに最適な一手を積み重ねるかにあると思いました。
強い手札が必要なわけではなく、弱い手札でもどう立ち回るかで結果が変わります。
頭の中で組み立てた計画通りにカードを出し切れたときの達成感は、トリックテイキングならではの醍醐味であり面白さに繋がりそうです。
※この内容に関して言うと、切り札はあっても無くてもよいので「切り札があるから面白い」はまた別の話ということにします。
計画通りにカードを出し切れたというと、ゴーアウト系(例:大富豪)じゃないかと言われそうですが、全体の勝負ではなく、一回一回の勝負の積み重ねと、パスがない、必ず出さなければないという制約の中での計画が、ゴーアウト系とは違う点になる感じがします。
組み立てた計画通りに実行するには、ときにはあえて弱いカードを出したり、無理を通してみたりもすると思います。どう立ち回るか考えるのが面白いとはいっても、圧倒的に手札が弱ければ、勝つことは不可能に近いです。
そこで、次の内容(要素)がでてきます。
ビッド予想を計画通り実行するスリルが面白い

『スカルキング』のように、自分が何回勝てるかを事前に予想する「ビッド」があるゲームでは、宣言した数字ぴったりに勝利数を合わせる緊張感が楽しめます。
手札が圧倒的に弱ければ、勝てる回数を少なく宣言すればいいだけなので、弱い手札でも工夫次第で勝負になるのが面白いところです。
ビッド予想があるおかげで、理不尽な手札になったから一方的に負けるといったことがなくなります(手札によっては勝ちにくい状況はでてきます)。

ビッド系のトリテで遊んでから、トリテの見え方が変わってきました。
先ほどと通ずる部分が出てきますが、「この手札だといったい何勝できるかな?」という、手札から勝ち筋と負け筋を考えて実行する快感とスリルが面白い要素だと思えます。
ビッド予想もピッタリ合わないとダメなものから、1つなら外れても良いものや、毎トリック自分が何位になるかを予想する必要があるものまで様々あります。
このビッドという、何勝する宣言がでてくることで次の面白さがでてきます。
相手の裏をかく駆け引きが面白い

A「9トリックの内、1勝しかしたくない。だから4を出して負けるね。」
B「誰かは強い数字持ってると思うよね。私は2で。」
C「確かにひとりぐらい4より高い数字だすよね。俺は3ね。」
D「ほんとそれ、じゃぁ1。Aさん1勝おめでとう。」
これは、Aさんにとって予想外の結果が起こってしまった場合ですが、他の人からすると「まぁ余裕で負けるでしょう」と思って出されたカードの裏をかき、勝たせてあげたということで盛り上がる瞬間です。
自分の手札、場に出たカードから「誰が何を持っているか」を読み合うのもトリテの醍醐味です。
相手の予想を外すような一手を打ち、想定外の展開に持ち込めたときの盛り上がりはすごいです。また、カードプレイそのものが、相手との無言の会話になっているような感覚があります。
ここで重要になってくるのが【カウンティング】です。カウンティングは面白さというよりかは勝つために必要な要素と言えそうです。
どのカードが何枚でたのかを全てカウントして覚えておけば強気にでることができます。ただし、「すべて覚えることができない」「めんどくさい」といった意見も多くあります。
そこでカードを全て配りきらないタイプのトリテは、そのランダム性がいい味を出していたりもします。
トリックテイキングの面白さのまとめ
トリックテイキングにおける面白さは、配られた手札の中でいかにして最適な計画を立て、一手ずつ積み重ねるか。
その計画を通す、相手の計画を崩すための駆け引き。
この2つがトリックテイキングにおける面白さなのかなと思います。
そしてその面白さを深めていくビッドシステム。巷ではトリックテイキングといえばスカルキングと言われています。その理由はビッドシステムや1枚のカードで計画を崩すことができる仕組みにあるのではと思いました。(その分、複雑でわかりにくいとも言われますが・・・)
トリックテイキングの魅力は何か?

面白さがプレイ中の体験だとすれば、魅力は何になるのか?
トリックテイキングでは、ジャンルとしての遊びやすさにあると思っています。
トリックテイキングは、マストフォローや切り札といった基本ルールさえ覚えてしまえば、ほとんどのボードゲームに応用が効きます。
新しいボドゲを始めるときも、そのゲーム特有の差分ルールだけを覚えればすぐに遊べるため、覚えるハードルが下がっていきます。
また、比較的安価で小箱のタイトルが多いのも嬉しいポイントです。トランプ1組で遊べるゲームも多く、気軽にコレクションを増やせます。
海外の掲示板では、「トリテってどれも同じで種類も少ない」という意見に対して「日本のトリテを遊んだことがないのかい?」なんて回答があるぐらい、日本では種類が多く幅広く遊ばれているジャンルです。
トリックテイキングが面白くないと敬遠される理由は何か?
トリックテイキングは面白いと人気がある一方で、少なからず「面白くない」という意見もあります。代表的な理由を挙げてみます。
マストフォローの窮屈さ、強制力
場に出たマークと同じマークを出さなければならないため、選択肢がなく「やらされている感」を強く感じることがあります。
慣れないうちはただカードを出すだけの作業に感じてしまい、面白さにたどり着く前にゲームが終わってしまう場合もあります。
専門用語やルールの複雑さ
「リード」「フォロー」「切り札」「ビッド」など独特な用語が多く、直感的に理解しづらい点も敬遠される理由になっている感じです。
カウンティングによる実力差
場に出たカードを記憶する「カウンティング」が重要な分、実力差がはっきり出やすいジャンルです。
毎回すべてのカードを覚えるのは大変で、疲れてしまうという声もよく聞かれます。
トリテを遊ぶのにおすすめ3本をご紹介!
トリックテイキングは本当に様々なボードゲームがあります。その中でもおすすめの3本を紹介したいと思います。
※かなり私の好みも含まれている点はご注意ください。
サンリオキャラクターズ スポーツフェスタ
| 3~5人 | |
| 10分 |
まず、これを紹介するにあたって一点お詫びがあります。私はまだこのボードゲームで遊んだことがありません。
それでも紹介したいと思った理由は、トリックテイキングで遊んだことがない人におすすめのボドゲとしてあまりにも紹介数が多いのと、ルールをみて自分が気に入った点です。
初心者向きな点として、スートの概念が分かりやすいです。赤(ダイヤ)だから赤(ダイヤ)が強いと言われてもピンとこないかもしれませんが、競技が「かけっこ」なのに「すいえい」で来たらそりゃ負けますよねと分かりやすい。
そして、最も気に入った点が弱い手札だったとしても勝てる可能性のある特別賞。トップを取れば点数をもらえるのは当然として、2位の時に点数がもらえたり、0勝だったらボーナス点というのもあります。弱い手札でも勝つことができるそこが気に入りました。
スカルキング

| 2~6(~8)人 | |
| 30分 |
あまりにも人気で2023年に装いを新たにカードを増やして新発売されています。私は2013年に発売されたスカルキングでよく遊びました。
スカルキングの特徴は全10ラウンド行い、1ラウンド目は手札が1枚だけ、2ラウンド目は手札が2枚とカードが増えていくことと、何回勝てるかのビッド予想をする点です。
カードの種類が多くそこを理解するのが大変ですが、トリックテイキングと言えばスカルキングと言われている理由が分かる面白いトリテです。
七つの予言

| 3~4人 | |
| 25~35分 |
ボドゲーマで見た限り、そこまでメジャーではないトリックテイキングですが、持っているからというのもありおすすめしたい1本です。
スカルキングに比べるとカードの種類は少なくシンプルで遊びやすいです。(4色、各11枚)
ビッド系のトリテですが、何回勝てるかの予想ではなく、何回、何位になるかまで予想する必要があります。その予想を10ラウンドの中で、7回的中させることができれば勝利できます。
弱い手札であれば、4位を7回取ると予想すればいいので手札事故が起こっても戦えます。
まとめ
トリックテイキングの面白さは、配られた手札の中でいかにして最適な計画を立て、一手ずつ積み重ねるか。その計画を通す、相手の計画を崩すための駆け引きが面白い。
そして魅力は、一度基本を覚えればどのゲームにも応用が効く手軽さと、価格帯の手に取りやすさにあります。
一方で、マストフォローの強制力やカウンティングの負担から敬遠されがちなのも事実です。
ただ、その部分はどのボードゲームで遊ぶか次第でかなり緩和できます。
もし「トリテはちょっと・・・」と感じていた方も、今回紹介したようなトリテから、遊んでみてはいかがでしょうか。






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